航空大学校 航空大学校は、わが国唯一のパイロット養成機関として1957年7月1日に設立され、これまでに3600名を超える卒業生を送り出しています。 航空大学校の出身者はエアラインパイロットの約40%を占め、主に民間航空会社の定期路線やコミューター路線で活躍し、今日の民間航空事業の発展に大きく貢献してきました。航空大学校のキャンパスは宮崎空港の他に、北海道のとかち帯広空港、宮城県の仙台空港にも設置されています。訓練生はそれぞれのキャンパスを宮崎~帯広~宮崎~仙台の順で移動しながら、合計2年の訓練を経て卒業となります。 最初の宮崎座学課程ではフライトに必要な知識を集中的に身につけ、次の帯広課程からはフライトに入ります。Beechcraft A36 Bonanzaを使用し自家用ライセンス相当の技術の習得を目指します。続く宮崎フライト課程も同じくBonanzaを使用し、さらにレベルの高い事業用ライセンス相当の技術を学びます。そして最後の仙台フライト課程ではより高度な機体であるBeachcraft G58 Baronを使用して、計器飛行証明、つまり外がほとんど見えない状態でもフライトを行える資格を取得しなければなりません。 その道は決して平坦なものではありませんが、多くの人命を預かってフライトを行うエアラインパイロットになるためには必ず通らなくてはならない道でもあります。航空大学校は単に操縦技量を取得するだけではなく、エアラインパイロットとして相応しい人間に成長するための場でもあると言えるでしょう。 Wiki Click