ブリーフィングについて

こんにちは、Mayta。

12月7日の記事「一日の過ごし方」で私達がどのような生活を送っているのか少し理解していただけたかと思います。
今日はその中に出てきた飛行前のブリーフィングについてもう少し詳しく説明していきます

ブリーフィングではクルー全員(教官・学生)で机を囲み、情報の確認・共有を行っています。
その情報とは、主にその日の訓練概要、航空法にて機長の出発前確認として定められているウェザー、ウェイト&バランス、航空情報です。
それではそれぞれもう少し細かく見ていきましょう。

【訓練概要】
その日行う訓練内容や時間について確認します。

ちなみに、私達が通常行う訓練は大きく分類すると
次の4種類になります。
・離着陸を繰り返すタッチ&ゴー
・失速からのリカバリーや、低速で飛行するスローフライト
 などを行うエアワーク
・他空港に行くナビゲーション
・フードを被って外が見えない状態にして計器のみを見て飛行する
 BIF(Basic Instrument Flight)

それぞれいつ頃までにどれだけ行わなければならないということは決まっていますが、その日何を行うかという訓練の組み立ては学生に任せられ、ウェザーなどを考慮して自分達で決めています。

【ウェザー】
私達は有視界飛行(VFR)といって、外の物標を見ながら飛んでいます。そのため、視程や雲の高さがある一定条件以上でないと飛行することができません。
ウェザーの確認では、訓練時間中その条件を十分維持できるのかを考え、訓練を行うか、キャンセルするかを判断します。また訓練実施の際は、その日のウェザーでどのようなことに注意すべきかも共有します。

【ウェイト&バランス】
クルーの体重や荷物を含めた機体の重量、重心位置、離着陸に必要な距離を確認します。過去にエアラインにおいてこれが原因で起きた事故もあるので、大切な確認事項です。

【航空情報】
AIP、AIP Supplements、AIP Amendments、AIC、NOTAMについて確認します。それぞれ空港についての情報や飛行に影響する情報等が書かれています。
といってもイメージは湧かないと思うので簡単な具体例を出すと、
飛行場付近に500ftのクレーンがあります、あるエリアの高度2500ft以下で気球が飛行していますといった情報です。


これらの確認を20~30分で行い、フライトプランに教官のサインをもらい、ブリーフィングは終了です。その後、フライトプランの提出・機体のチェックなどを行うので、フライト前は忙しく、バタバタしています。
しかし、どれも安全に関わることなので、毎回一つ一つ確実に確認しています。

ブリーフィングについて少し理解してもらえましたか?

ความคิดเห็น